ハーレーエンジンの振動

ハーレーダビッドソン製のオートバイが持つ大きな魅力は独特なエンジンが生み出す振動と乗り味です。同社製の多くのオートバイには空冷2気筒V型OHVエンジンが搭載されています。排気量は700cc以上と大型です。オートバイの気筒数が多いほど回転数を上げやすくなります。回転数が上がると馬力も増えます。一方で気筒数が少ないと回転数を上げることはできませんが、トルクが大きくなります。そのため単気筒や2気筒のオートバイは加速力が非常に優れています。特にハーレーダビッドソン製のオートバイは大型で2気筒なので、生み出されるトルクは強烈です。

同社製のオートバイは2つの気筒が45度の角度のV型に配置されており、バルブを駆動するシステムにはOHVが採用されています。OHVはオーバーヘッドバルブの略称で、比較的古い技術ですが同社では独自に進化させてきました。一般的にカムシャフトを2本持つDOHCのことをツインカムと呼びます。DOHCとはダブルオーバーヘッドカムシャフトの略称です。

OHVのカムシャフトは本来1本ですが、ハーレーダビッドソンではカムシャフトを2本に増やしたOHVをツインカムと呼びます。さらに4本のカムシャフトを持つモデルも存在します。同社には水冷DOHCを搭載したモデルも存在しますが、2気筒の大型エンジンを搭載している点では共通しています。強力なトルクと独特な乗り味がハーレーダビッドソンの大きな魅力です。